利 用 者 の 理 解

 

 1.人体の解剖生理学的理解

   ・身体の各部の名称、機能の基礎用語を覚える
   ・身体の構成とその役割を知ることによりいろいろな疾患のある人に対する理解を深めることができる。

 2.障害・疫病

   ・病気とともに身体に影響を与える老化現象を医学的、心理学的、社会的に理解する。
    [老化は、身体の変化であって病気ではありません。]

 3.痴呆

   ・痴呆症状は、個人の自立生活を困難にするので医学的な治療とともに心理的、社会的サポートが重要です。
   ・痴呆は、医学的には脳の病気ですが、心理学的あるいは生活援助の視点からは、障害ととらえた援助が必要です。

痴呆性高齢者をケアするときアドバイス 
@時間は十分使いましょう。
A同じ視線で話しましょう。
B話すときは、どなったり、叫んだりしないではっきりゆっくり
Cものを伝えるときは、短くわかりやすいことだけ伝える。
D一人の人に向かって話をする。
Eスキンコンタクトをするようにこころがける。
F身体で表現するシグナルを理解する。
G話かけるときは、自分の意思と身体の動きは同じように表現する。

 4.脳卒中後遺症
 
   ・脳卒中は脳出血、脳梗塞、くも膜下出血に分類されます。寝たきりとさまざまな身体や精神の機能障害の原因
    となる重大な疾病です。発病早期からのリハビリテーションが障害の回復を早めます。

 5.精神障害

   ・精神障害者には、配慮された対応が必要である。また不必要に特別視してはならない。

 6.心機能障害等の内部障害

   ・障害によっては、その病気をおこしやすい性格があります。病前の性格を知ることは、病気をより深く理解する
    手がかりとなります。

 7.高齢者の生活、行動と理解

   ・文化的学習、領域固有性などを尊重した立場から、知能のはたらきをみて高齢者を生涯発達する人として理解する。
   ・変動期の現在における高齢者の多層化した生きがいや自己実現を考え、理解する。

 8.高齢者の自己意識及び人間関係とコミュニケーション

   ・高齢者にとっての3つの喪失感(退職、友人の死、身体の不自由、障害)を理解する。
   ・高齢者の死生観から、生きがいや充実感を理解する。
   ・共感、尊敬、思いやりに満ちた非言語的コミュニケーションの大切さに気づき実践を試みる。

 9.高齢者の姿勢、動作感

   ・身体介護のプロとして高齢者の姿勢や動作及び身体と心の関係をきちんととらえることが大切。
   ・高齢者の習慣化された動きがもたらす姿勢のゆがみ(前かがみ、反り、弓なり、Gパターン)を理解する。
   ・高齢者の動きの実態を理解する。

10.心理的援助

   ・共感、尊敬、親和性に満ちた心理的援助を行う。
   ・孤独にしないネットワーク作りを工夫する。
   ・動作援助の方法にも配慮する。

11.先天性生涯と中途生涯

   ・障害否認、障害受容、自己再建のプロセスを把握する。
   ・障害克服に向けた価値転換の理論を考える。
    ※中途障害は、昔の自分を忘れるのに苦労する。